腰痛の原因と分類
原因のはっきりしている腰痛
●筋筋膜性(きんきんまくせい)腰痛・・・筋肉に過度のストレスが加わり、筋肉が緊張し炎症を引き起こして起こる腰痛。
過度なストレスが強いられると、交感神経が常に優位になり他の筋肉も緊張状態になります。
すると体のバランスが崩れそれを調整しようとして、腰の筋肉にもさらに負担がかかり腰痛を引き起こします。
「ぎっくり腰」を起こす原因として最も多く見られます。
よく重い荷物を持つ方、長時間同じ姿勢で座っているまたは家事をする時のような前かがみの姿勢が多い方など、常に筋肉にストレスがかかっている方によく見られます。
●椎間板性(ついかんばんせい)腰痛・・・椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症に代表される腰痛。
背骨の間にあるクッションの役目を果たす椎間板が、何らかの外力により変性が生じ引き起こされる腰痛。
椎間板に急激に加わる外力や、不良姿勢・動作により椎間板に圧迫される力が加わり、押しつぶされて中の繊維軟骨が外へ飛び出し、脊髄や末梢神経を圧迫・刺激することで腰痛や足にかけての痛みを生じる。
●圧迫骨折・・・背骨の一部分である椎体に何らかの外力が加わり、椎体に圧迫骨折を起こし腰痛を引き起こすもの。
骨粗しょう症や背骨の変形などに起因しており、尻もちをついたり物を持つ・くしゃみをするなどの比較的軽微な外力によって起こることが多い。
60代以上の高齢者に多く見られる腰痛。
●椎間関節性(ついかんかんせつせい)腰痛・・・せぼねを構成する椎間関節に炎症が起こり引き起こされる腰痛。
腰部捻挫とも呼ばれ、椎間関節に捻じれが生じることで関節に炎症が起きて腰痛を引き起こす。
●内臓疾患・悪性腫瘍による腰痛・・・腹部大動脈りゅう、腎臓疾患、尿管結石、婦人科疾患など様々な内臓疾患に起因して引き起こされる腰痛。
また悪性腫瘍の脊椎転移によって起こる腰痛もある。
これらは、まず原因である疾患の治療が最優先とされる。
原因のはっきりしない腰痛
●非特異的(ひとくいてき)腰痛・・・病院でレントゲンやMRIなどの検査ではとくに異常は見られず、内科的疾患もないにもかかわらず、腰痛を訴えるもの。
これには心因性腰痛、いわゆる精神的ストレスから起こる腰痛や、運動不足による筋肉の衰えや肥満など、明らかに腰に異常を認めないにもかかわらず、腰の痛み、腰の違和感、腰から足にかけてのしびれなどわ感じるものがあります。
実は腰痛のなかで、この非特異的腰痛(原因のはっきりしないもの)が、なんと腰痛全体の80%以上を占めているんです。
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