こんにちは!今回は多くの方が経験する「手のしびれ」についてお伝えしていきます。
手のしびれは日常生活に支障をきたすことがあり、とても不快なものです。しかし、原因を理解し、適切なケアを行うことで改善することが可能です。
今回の内容が「手のしびれ」で困っている方の改善への手助けになれればと思っておりますのでぜひ最後までご覧になって参考にしていただければと思います。
手のしびれを引き起こす主な疾患
・手根管症候群:手首にある手根管というスペースが様々な原因で障害を受け、手根管を通過する神経や血管、腱などが圧迫・炎症を引き起こし手のしびれや痛み、筋力低下による運動機能障害を引き起こす疾患。手をよく使う職業の方、女性に比較的多く見られます。
・肘部管症候群:肘の内側にある肘部管というところで、何らかの原因により神経が圧迫され前腕部から手の小指側にかけて痛みやしびれが生じるもの。
・胸郭出口症候群:鎖骨・胸骨・肋骨・脊柱から構成される胸郭で様々な原因により手の神経や血管が圧迫されて痺れや痛みを生じる。パソコン作業やレジ打ちなどの作業を繰り返し行う方に比較的多くみられます。
また神経の圧迫される箇所によって、斜角筋症候群、肋鎖症候群、小胸筋症候群、過外転症候群とも呼ばれます。
・頚椎ヘルニア:頚椎(首の骨)に急激もしくは持続的に外力が加わることで、頚椎間にある椎間板が変性し突出した状態。この突出した椎間板が神経を圧迫してに痛みやしびれを生じる。
手のしびれの主な原因
1. 神経の圧迫: 指先に分布する神経は主に、正中(せいちゅう)神経、橈骨(とうこつ)神経、尺骨(しゃっこつ)神経があります。
これらの神経はすべて首から出ていて、胸〜肩〜腕を通って指先まで分布しています。
そのため筋肉や関節などの組織の変性などで神経が圧迫され手のしびれが現れる場合があります。
また正座をしていて足がしびれるように、長時間同じ姿勢でいると、神経が圧迫されてしびれを感じることがあります。デスクワークやスマホの使いすぎが原因であることが多いです。
2. 血行不良: 冷えや運動不足により、手先や全身の血流が悪くなることで神経そのものへの血流が悪くなることでしびれが起こる場合もあります。
3. 頸椎の問題: 頸椎(首の骨)が歪んだりずれたりすることで、神経が圧迫されることがあります。これが長引くと、頸椎椎間板ヘルニアなど厄介な問題につながることもあります。
4. 基礎疾患: 糖尿病や甲状腺の異常などが背景にある場合も考えられます。こうした場合は医師の診察が必要です。
手のしびれに対する簡単セルフケア
1日1分!手のしびれ解消ストレッチ
1. 手首のストレッチ
– 手をまっすぐ前に伸ばし、もう片方の手で指先を掴んで軽く手首を反らせます。
– これを15秒間行い、反対の手も同様に行います。
2. 指のグーパー運動
– グーの状態を作ってしっかり握った後、パーにして指を大きく開きます。
– これを10回繰り返します。血行促進に効果的です。
3. 肩甲骨のストレッチ
– 両手を後ろで組み、肩甲骨を寄せるようにゆっくり引き寄せます。
– 肩回りの筋肉の緊張を和らげ、神経の圧迫を軽減します。15秒間行いましょう。
日常生活での注意点
– 長時間同じ姿勢で仕事をする場合、30分に1回は軽く体を動かすことを心がけましょう。
– パソコン作業時は手首を適切な高さに保ち、負担を減らす工夫をしましょう。
– 充分な水分補給と、バランスのとれた食事も血流改善に大切です。
しびれが慢性化していたり、痛みを伴う場合は、専門の医師や整体師に相談してください。早めの対処が最適です。