ぎっくり腰の応急処置とNG行動|最初の48時間ガイド(大阪市東住吉区・はやしだ鍼灸整骨院)
急な腰の激痛で動けない…。そんな「ぎっくり腰(急性腰痛)」の直後に役立つ、安心・安全な対処法をまとめました。まずは痛みを落ち着かせ、回復を早める行動に絞ってご案内します。
今すぐ受診が必要なサイン(危険サイン)
以下に当てはまる場合は、整形外科など医療機関の受診を優先してください。
- 転倒・事故後の強い痛み、背中を打った直後の痛み
- 脚の脱力や著しいしびれ、排尿・排便の障害(失禁や出にくい)
- 発熱を伴う、安静でも夜間に強くうずく痛み
- がんの治療中/既往、長期ステロイド内服、骨粗しょう症での強い痛み
- 妊娠中で強い痛みが続く
上記がなければ、以下の応急処置を参考にしてください。
発症直後〜48時間の応急処置
1) 楽な姿勢で「痛みを守る」
- 横向きで軽く膝を曲げる(枕を抱えると楽)
- 仰向けで膝を立てる、または膝下にクッション
- 四つ這いで小さく前後に体重を揺らし、痛くない範囲で呼吸を整える
ポイント:痛みが0〜10のうち3を超えない範囲で動き、ズキっとくる姿勢は避けます。
2) 冷やす?温める?
「楽に感じるほう」を選びましょう。一般的には急性期は冷却が合うことが多いですが、腰は温めて楽になる方もいます。
- 冷却:保冷剤や氷をタオルで包み、10〜15分を目安に1日2〜4回。凍傷に注意。
- 温熱:ホットパックや入浴は短時間から。長湯や高温は避け、痛みが増す場合は中止。
3) 動き方のコツ(起き上がり・歩行)
- 起き上がり:横向き→脚をベッド外へ→腕で押しながら体を起こす(体幹をねじらない)
- 立ち上がり:椅子に浅く座り、足を肩幅、体幹をやや前傾→太ももとお尻で立つ
- 歩行:小股でペースゆっくり、痛みが強ければ短時間に分けてこまめに
4) サポートアイテム
- 腰部コルセット:痛みの強い2〜7日間の短期使用は有用。長期の付けっぱなしは筋力低下に注意。
- 鎮痛薬・湿布:用法用量を守り、持病や内服中の薬がある方は医師・薬剤師に相談。
悪化させやすいNG行動
- 長時間の安静(丸一日ベッドで動かない):こまめに体勢を変え、短時間でも歩く
- 勢いよく伸ばす強いストレッチ、自己流の「ボキボキ」矯正
- 重い物を持つ、急な前かがみ・ひねり動作(靴下・床掃除などは特に注意)
- 飲酒後の入浴やサウナ、長風呂での温めすぎ
- 強すぎるマッサージで揉み返しを起こす
- 湿布だけで何週間も様子を見る(改善が鈍ければ相談を)
痛みが少し落ち着いたらの軽い体操
痛みが0〜10のうち3以内で行い、悪化する場合は中止してください。
- 横隔膜呼吸:鼻から4秒吸って、口から6秒吐く×5〜10呼吸
- 骨盤の小さな前後傾(仰向け膝立て):10回×1〜2セット
- ニー・ロール(膝を左右に小さく倒す):各10回
- 軽いキャット&カウ(四つ這いで背中を小さく丸める/反らす):10回
日中は1時間同じ姿勢を避け、こまめに立ち上がるだけでも回復が早まります。
日常復帰・仕事のコツ
- デスク環境:モニターは目線の高さ、椅子は膝が90度、腰の後ろに小さなクッション
- 物の持ち上げ:できるだけ体に近づけ、膝と股関節を曲げて持つ(腰だけでかがまない)
- 移動:長距離運転は休憩をこまめに。通勤は階段・早歩きを無理しない。
- 睡眠:横向きで膝の間に枕、仰向けは膝下に枕で腰の反りを減らす
当院のサポート(鍼灸+手技・テーピング)
- 初回評価:問診・徒手検査で痛みの部位と原因動作を評価(腰だけでなく股関節・背中の連動も確認)。
- 施術方針:炎症に配慮したやさしい手技、鍼灸で筋緊張の緩和と鎮痛をサポート。必要に応じて物理療法、テーピング/コルセット指導。
- セルフケア設計:再発予防のための姿勢・動作のクセ修正エクササイズ、仕事環境の最適化をご提案。
- 通院目安:症状により週1〜2回から開始し、回復に合わせて間隔を空けます。
受診の目安
- 2〜3日で少しも楽にならない、または痛みが増してくる
- 1週間で日常動作に支障が続く
- 再発を繰り返している、仕事や家事に不安がある
不安があれば、早めにご相談ください。
まとめ(最初に大切な3点)
- 最初の48時間は「痛みを守りつつ、少しずつ動く」が基本
- 冷やす/温めるは「楽なほう」を短時間で
- 長時間の安静・強いストレッチ・急な前屈は避ける
関連ページ
よくある質問(FAQ)
Q. ぎっくり腰は冷やすべき?温めるべき?
A. 「楽に感じる方」を選んでください。初期は冷却が合うことが多いですが、腰は温めで緩む方もいます。どちらもやりすぎは禁物です。
Q. 入浴してもいいですか?
A. 痛みが強い48時間は短時間のシャワーが無難です。湯船はぬるめ・短時間から試し、痛みが増す場合は控えましょう。
Q. どのくらいで良くなりますか?
A. 多くは数日〜2週間で日常動作が楽になりますが、筋肉の保護反応や再発予防まで考えると3〜6週間のケアがおすすめです。
Q. コルセットはいつまで?
A. 痛みが強い時期の2〜7日程度が目安。痛みが落ち着いたら外す時間を徐々に増やしましょう。
Q. レントゲンやMRIは必要?
A. 多くの急性腰痛は画像なしで改善します。危険サインがある、2〜4週間で改善しない、痛みが増悪する場合は医療機関で相談を。
Q. 整形外科と整骨院、どちらに行けば?
A. 強い外傷・危険サインがあれば整形外科へ。そうでなければ、痛みの管理と日常復帰のために整骨院での評価・施術・動作指導が有効です。
ご予約・アクセス
院名:はやしだ鍼灸整骨院
住所:大阪市東住吉区桑津1-12-27
電話:06-6713-7755
診療時間:平日 9:00-13:00 / 16:00-20:00、土曜 9:00-13:00 休診:日曜・祝日
- HP:https://hayashida-sinkyuu-seikotsu.com
- 公式LINE(整体):https://x.gd/l1N2x
- 地図(Googleマップ):アクセスはこちらhttps://maps.app.goo.gl/hNUBv7LGA9ZyFPPZA?g_st=ipc
つらい痛みでお困りの方は、お電話またはLINEからお気軽にご相談ください。初診時は動きやすい服装がおすすめです。
監修・参考情報
監修:柔道整復師(はやしだ鍼灸整骨院)
- 日本整形外科学会 腰痛診療ガイドライン 2021
- NICE guideline NG59: Low back pain and sciatica in over 16s (2016, updated)
- WHO guideline for non-surgical management of chronic primary low back pain (2023)
本記事は一般的な情報提供を目的としています。症状や体質には個人差があり、自己判断で無理をせず専門家にご相談ください。