東住吉区で根本改善なら「はやしだ鍼灸整骨院」

「いつから運動していい?」「骨盤ベルトは必要?」「恥骨や腰が痛い…」。産後の体は大きく変化し、ケアの「開始時期」と「安全なやり方」が大切です。本記事では、分娩様式(経腟・帝王切開)別の目安と、段階的なエクササイズ、悪化サイン、日常のコツをまとめました。

産後ケアの全体像(時期の目安)

  • 0〜2週:最優先は休養と疼痛管理。呼吸・骨盤底の軽い活性化から。
  • 2〜6週:姿勢・体幹の基礎づくり。日常動作での負担軽減。
  • 6〜12週:機能回復期。軽い自重トレ・歩行量アップ。
  • 3〜6カ月:段階的な運動復帰(ジョグ/筋トレ)。不調があれば強度調整。

回復速度は個人差が大きく、分娩様式、出血量、会陰の状況、帝王切開後の創部痛、睡眠不足、授乳などの影響を受けます。産後健診の医師の許可を優先してください。

危険サイン(今すぐ受診)

  • 発熱・悪寒、悪露の急な量増加や悪臭、強い下腹部痛
  • 息切れ・胸痛、片脚の腫れや痛み(血栓症の疑い)
  • 会陰部や帝王切開創の強い痛み/発赤/膿、創離開
  • コントロール不能な尿・便失禁、膣からの組織脱出感(臓器脱疑い)
  • 恥骨結合部の激痛で歩行困難、鼠径〜骨盤の激しいクリック感

いつから始める?経腟分娩・帝王切開の目安

  • 経腟分娩:呼吸・骨盤底の軽い活性化は産後数日から可。会陰の痛みや腫れに合わせて。
  • 帝王切開:深呼吸、足首ポンプ、軽い歩行は医師の指示で早期から可。腹直筋に強い負荷(起き上がりクランチ等)は6週以降、創部痛や医師の許可を確認。
  • いずれも「痛みや出血の増加がない、翌日に悪化しない」範囲で少しずつ。産後健診(約1カ月)での許可後に運動強度を上げます。

0〜2週:休む+呼吸・骨盤底の軽い活性化

目標:循環を促し、体幹・骨盤底の「再学習」。痛み0〜10のうち2以内。

  • 横隔膜呼吸:鼻から吸ってお腹と肋骨を360度ふくらませ、口から長く吐く。5呼吸×3セット/日。
  • 骨盤底のソフト収縮:息を吐きながら会陰を「持ち上げる」イメージで1〜2秒軽く締め、ゆっくり緩める×10回。痛み/違和感があれば中止。
  • 骨盤後傾ロッキング:仰向け・膝立ちで尾骨を軽く前に転がし、腰と床の隙間をやさしく潰す×10回。
  • 足首ポンプとこまめな歩行:むくみ・血栓予防。疲れすぎない範囲で。

2〜6週:基礎づくり(体幹・骨盤の安定)

目標:骨盤底〜腹横筋の連動、姿勢のリセット。痛み3/10以内。

  • 骨盤底+吐く:吐きながら骨盤底を0→3割で軽く締め、下腹をぺたんと。5秒×10回。
  • デッドバグ準備:仰向け膝90度、骨盤中間位を保ち片脚ずつつま先タップ×10回ずつ。
  • ブリッジ(小さめ):お尻を持ち上げ10秒キープ×8〜10回。恥骨痛があれば中止。
  • クラムシェル:横向きで膝を開閉×15回×2セット。骨盤は動かさない。
  • 肩甲帯の再学習:壁腕スライド・肩甲骨の下制と前鋸筋活性×10回ずつ。
  • 歩行:1日合計15〜30分を目安に分割。会陰や創部の痛み/出血増加があれば減量。

6〜12週:機能回復(日常動作〜軽い筋トレ)

目標:日常負荷に耐える体幹・臀部・背部の協調性。産後健診で運動許可後に開始。

  • デッドバグ:呼吸と骨盤底を保ち、対側の腕と脚を交互に伸ばす×10回×2。
  • スクワット(椅子タッチ):膝はつま先と同方向、骨盤中間位。10〜15回×2。
  • ヒップヒンジ(ヒップエクステンション):背中を丸めず股関節で曲げ伸ばし×12回×2。
  • サイドプランク(膝つき):15〜20秒×3。呼吸を止めない。
  • バンドロー/プルアパート:猫背・授乳姿勢対策に背中を活性。15回×2。
  • 段階的ウォーキング:やや息が弾む程度を20〜30分、週3〜5回。

3〜6カ月:段階的な運動復帰(ジョグ・筋トレ)

  • ジョギング再開の目安(概ね12週以降):尿漏れや骨盤痛がない、片脚スクワットやジャンプ軽負荷が無痛で10回可能、翌日悪化なし。
  • プログレッション:ウォーク&ジョグ交互(各1分×10)→連続10〜20分へ。
  • 筋トレ:スクワット、ヒップヒンジ、ルーマニアンデッドリフト、ロウ、プレスを軽負荷から。翌日の痛み・出血増加があれば強度を下げる。

骨盤ベルトの使い方と注意点

  • 目的:痛みや不安定感の軽減、動作サポート。骨盤を「矯正」する魔法道具ではありません。
  • 装着位置:上前腸骨棘(ベルトの出っ張り)より少し下、骨盤の最も広い位置(大転子ライン)を水平に。きつ過ぎ注意。
  • 使う場面:歩行・家事・抱っこで不安定感がある時に時間限定。座位・就寝は外してOK。
  • 期間の目安:産褥期〜3カ月程度。筋力・安定性が戻れば卒業を目指す。
  • 症状が増悪する、痺れ/圧迫感が強い場合は中止し専門家へ。

悪化させやすいNG行動

  • 出血が増えるほどの運動負荷、激しい腹筋運動(クランチ/ツイスト)の早期再開
  • 恥骨痛・骨盤痛があるのに両脚を同時に大きく開く動作(開脚ストレッチ、重い片荷重)
  • 長時間の反り腰姿勢、抱っこでの片側抱き持続
  • 痛みを我慢してのラン・ジャンプ再開

日常生活のコツ(抱っこ・授乳・抱っこ紐・家事)

  • 抱っこ:体に近づけて持ち上げ、足幅を腰幅に。片側ばかりで抱えない。
  • 授乳:腰背部をクッションで支持し、赤ちゃんを自分に近づける(自分が前屈みにならない)。
  • 抱っこ紐:ストラップは左右均等、骨盤よりやや高めで密着。長時間連続使用は休憩を。
  • 起き上がり:腹圧急上昇を避け、横向き→手で押して起きる「ログロール」。
  • 家事:高い棚は踏み台で高さ調整。洗濯物は体に近づけて持つ。
  • 骨盤痛がある時:段差昇降は小さく、階段は一段ずつ。同じ歩幅・スピードを保つ。

受診・相談の目安と医療でできること

  • 恥骨・仙腸関節周囲の痛みが2〜3週続く、または悪化する
  • 尿漏れ・切迫感が改善しない、便失禁、膣の重だるさや下がる感じ
  • 腹直筋離開が強く、お腹の中央がドーム状に盛り上がる/力が入らない
  • 帝王切開の創部痛・つっぱりが強く、動作に支障が続く

医療では状態評価、理学療法、骨盤底リハ、必要に応じ骨盤ベルト指導、鎮痛・炎症管理、尿失禁・臓器脱の専門治療などが検討されます。

当院のサポート(評価・施術・運動指導)

  • 評価:分娩歴、睡眠・授乳状況、恥骨/仙腸関節・腰部、腹直筋離開、骨盤底の協調性をチェック。
  • 施術:産後早期はやさしい手技・鍼灸で疼痛と筋緊張を緩和。恥骨・仙腸関節由来痛には負担動作の修正を優先。
  • 運動処方:時期別の呼吸・骨盤底・体幹安定化、臀部・背部強化、日常動作トレをホームプログラム化。
  • 生活アドバイス:抱っこ・授乳姿勢、抱っこ紐調整、起き上がり・家事のコツ、骨盤ベルト活用。
  • 医療連携:産科・泌尿婦人科での評価が必要なサインを見極め、受診を提案します。

主な来院エリア

大阪市東住吉区を中心に、阿倍野区・天王寺区・生野区・平野区・住吉区・住之江区・東成区、八尾市・松原市・堺市などからご来院いただいています。

対応症状

  • 産後の腰痛・骨盤痛(仙腸関節痛・恥骨結合痛)
  • 腹直筋離開のケアと体幹の再学習
  • 尿漏れ・切迫感などの軽度の骨盤底トラブルの運動指導
  • 帝王切開後の創部まわりのつっぱり感・姿勢不良
  • 授乳・抱っこに伴う肩こり・背部痛・腱鞘炎(ドケルバン病)
  • 体力回復・産後の運動復帰プログラム

強い失禁や臓器脱が疑われる場合は、泌尿婦人科など専門医での評価をおすすめします。

よくある質問(FAQ)

Q. 腹直筋離開はどう判断しますか?

A. 仰向けで膝を立て、軽く頭を持ち上げた時にお腹中央がドーム状に盛り上がる・指が2本以上縦に沈む場合は離開が残る可能性があります。痛みや機能低下があれば専門家にご相談ください。

Q. 尿漏れがあり運動が不安です。

A. まずは骨盤底筋のソフト収縮+呼吸の練習から。ジャンプやジョグは症状が落ち着くまで延期し、歩行と体幹安定化を優先します。改善が乏しければ受診を。

Q. 骨盤ベルトは1日中つけた方が良い?

A. 必要な場面で時間限定の使用がおすすめです。長時間の常用は筋力回復を妨げる場合があります。就寝時や安静時は外しましょう。

Q. いつから走っていいですか?

A. 目安は産後12週以降、尿漏れ・骨盤痛がない、片脚動作や軽いジャンプが無痛でできる、翌日悪化がないこと。段階的に再開します。

Q. 帝王切開ですが腹筋運動はいつから?

A. クランチなど腹圧が高まる運動は原則6週以降、医師の許可と創部の状態を確認してから。まずは呼吸・骨盤底・腹横筋の活性化から始めましょう。

ご予約・アクセス

院名:はやしだ鍼灸整骨院

住所:大阪市東住吉区桑津1-12-27

電話:06-6713-7755

診療時間:平日 9:00-13:00 / 16:00-20:00、土曜 9:00-13:00 休診:日曜・祝日

ベビーカーでのご来院も可能です。産後の服装は動きやすいものをおすすめします。気になる症状はお電話またはLINEでお気軽にご相談ください。

監修・参考情報

監修:柔道整復師(はやしだ鍼灸整骨院)

  • ACOG Committee Opinion: Physical Activity and Exercise During and After Pregnancy
  • NICE guideline: Postnatal care
  • RCOG: Pelvic floor exercises after childbirth
  • Return to Running Postnatal Guidelines (Goom, Donnelly, Brockwell)
  • WHO recommendations on postnatal care of the mother and newborn

本記事は一般的な情報提供を目的としています。分娩様式や回復状況には個人差があるため、医師の指示とお身体の反応を最優先に、無理のない範囲で行ってください。

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