前回の「手のしびれ」に続いて、今回はご相談の多い「足のしびれ・だるさ」の代表格、腰の脊柱管狭窄症(せきちゅうかん きょうさくしょう)について、やさしくまとめました。
「歩くとつらいけど、少し休むと楽」「前かがみになるとラク」――そんな特徴がある方は、ぜひチェックしてみてください。
目次
脊柱管狭窄症ってなに?(かんたん説明)
背骨の中には、神経の通り道(トンネル)があります。年齢とともに骨や靭帯が厚くなったり、すき間が狭くなったりして、神経が押されやすくなる状態を「脊柱管狭窄症」と呼びます。
特に多いのは腰で、足のしびれ・だるさ・痛み、長く歩けない…といった症状につながります。
よくある特徴
- 歩くとつらい、休むと楽(ベンチで座る・前かがみで回復)。
- 前かがみで楽、反るとつらい(台所でシンクにもたれるとラクなど)。
- 足のしびれ・だるさ・重さ。ふくらはぎが張る感じ。
- 日によって波がある。朝や寒い日は強まりやすい。
起こるしくみ(前かがみで楽な理由)
腰を軽く丸める(前かがみにする)と、神経の通り道が少し広がります。
逆に、反りっぱなしや長時間の立ちっぱなしは、通り道が狭くなりやすく、しびれやだるさが出やすくなります。
かんたんセルフチェック
- 数分歩くと足がしびれる/休むと楽になる。
- 前かがみでラク。反るとつらい。
- 台車やカートを押すと長く歩ける。
- 腰から足にかけて、しびれ・だるさ・重さが出る。
いくつか当てはまる方は、ケアの方向性が合っている可能性が高いです。
注意したいサイン(すぐ受診の目安)
- 排尿・排便のトラブル(もらしてしまう/出にくい)。
- 足に急な力の入りにくさ、転びやすくなった。
- 休んでも痛みが全く引かない、夜も強い痛みで眠れない。
- 発熱や体重減少を伴う強い腰痛。
これらは医療機関(整形外科)で早めの評価が必要です。
今日からできる楽ケア
姿勢と日常のコツ
- 反りすぎない:立つ時はお腹とお尻を軽く近づけるイメージ。
- こまめに前かがみ休憩:シンクや手すりに手を置き、腰を少し丸めて20〜30秒。
- 冷え対策:腰・お尻・太ももを冷やさない(重ね履き・カイロ)。
- 家事は分割:連続30分を目安に、小休止を入れる。
やさしい体操(1日3分から)
- 骨盤コロコロ(30秒):イスに座り、骨盤を前後に小さくゆらす。痛みが出ない範囲で。
- ひざ抱え(各20秒×2):仰向けで片ひざを胸に近づけ、やさしく抱える。交互に。
- ハムストリング伸ばし(各20秒×2):イスに浅く座り、片脚を前に伸ばし、背中を丸めすぎず前に少し倒す。
- お尻(中殿筋)きゅっ(10回):立ってお尻に軽く力を入れて離す。骨盤の安定に。
痛みが強まる角度は避け、「気持ちよい〜少し楽」程度で行いましょう。
歩き方・外出時の工夫
- カートや杖を活用:前かがみが保てると歩きやすくなります。
- 距離は小分け:5〜10分歩いたら1〜2分休む、の繰り返し。
- 坂や長い下りは無理をしない。エレベーターも上手に使いましょう。
寝る姿勢の整え方
- 横向き+ひざの間にタオル:腰のねじれを減らして楽に。
- 仰向けなら、ひざ下にクッションを入れて軽く曲げる。
治療の選択肢(保存療法〜手術)
- 保存療法:姿勢・生活動作の見直し、体操、温め、物理療法(超音波など)。
- 薬物療法(医療機関):痛み止め、神経痛の薬など(医師判断)。
- 注射・ブロック(医療機関):痛みのコントロールに用いることがあります。
- 手術(医療機関):強い症状が続く・生活に大きな支障がある場合に検討。
当院では保存療法のサポート、日常の工夫、体操のやり方を一緒に整え、必要に応じて整形外科と連携します。
1〜4週間の進め方
- 1週目:体操は痛み0〜2/10の強さで。家事・歩行は「小分け+休憩」。
- 2〜3週目:骨盤コロコロとひざ抱えを続け、歩行距離を少しずつ延ばす(合計+3〜5分)。
- 4週目:調子の良い日は距離を伸ばし、違和感が出たらその日は一段戻す“早戻し”で再発予防。
受診・相談の目安
- 歩くとつらく、休んでも改善しにくい日が続く。
- しびれ・だるさが広がっている、夜間も強い。
- 足に力が入りにくい、つまずきやすい。
- 排尿・排便の異常を感じる。
気になるサインがあれば、早めにご相談ください。無理のないやり方をご提案します。
当院でできること(はやしだ鍼灸整骨院)
- 評価:症状の出方、姿勢・歩き方、腰・股関節・背中の動きをチェック。
- 手技・物理療法:腰〜お尻・太ももの筋膜リリース、関節モビライゼーション、超音波など。
- 体操指導:やさしい前屈系エクササイズ、骨盤の動かし方、歩き方の練習。
- 生活アドバイス:家事の分割、冷え対策、外出時の工夫(カート・杖の使い方)。
- 医療連携:必要時は整形外科をご紹介。検査や手術前後のリハもサポートします。
ご予約・お問い合わせ
はやしだ鍼灸整骨院
住所:大阪市東住吉区桑津1-12-27
電話:0667137755
公式サイト:https://hayashida-sinkyuu-seikotsu.com
公式LINE(整体):https://x.gd/l1N2x
診療時間
平日 9:00-13:00/16:00-20:00
土曜 9:00-13:00
休診:日曜・祝日
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まとめ
- 脊柱管狭窄症は「前かがみで楽、反るとつらい」「歩くとしびれる・休むと楽」がヒント。
- 反りすぎを減らすコツと、やさしい体操・小まめな休憩で、日常がぐっと楽になります。
- 不安なサインがあれば、ひとりで悩まずご相談ください。あなたの生活に合った方法をご提案します。







