親指・人さし指・中指がジンジンしびれる、夜中に痛みで目が覚める、物を落としやすくなった――これらは「手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)」のサインかもしれません。
本記事では、手根管症候群の症状・原因・セルフチェック・今日からできる対策をやさしく解説します。無理のない範囲で始めてみましょう。
目次
手根管症候群ってどんな症状?(かんたん説明)
- 親指〜中指(+薬指の親指側)のしびれ・痛み、ピリピリ感。
- 夜間〜早朝に悪化しやすく、手を振ると少し楽になる。
- 細かな作業がやりにくい、ボタンがかけづらい、物を落としやすい。
- 進行すると親指のつけ根(母指球)がやせて力が入りにくくなる。
なぜ起こる?(仕組み)
手首の中には神経と腱が通る細いトンネル「手根管」があります。
手根管症候群は、この中を走る正中神経が圧迫されることで起こります。腱の周囲がむくむ・厚くなる、手首を強く曲げ伸ばしする習慣などでトンネル内のスペースが狭くなると、しびれや痛み、巧緻性の低下が生じます。
よくある原因・きっかけ
- 家事・育児・介護・製造やPC作業など、手首の反復動作・長時間作業。
- ホルモン変化(妊娠・産後・更年期)や体質、むくみやすさ。
- 糖尿病・甲状腺機能低下・関節リウマチなどの基礎疾患。
- 工具・自転車・マウスの強い握り込みや、手首を反らしたままの作業姿勢。
かんたんセルフチェック
- 夜中や朝方、親指〜中指がしびれて目が覚めることがある。
- 手首を深く曲げる・反らすと、しびれが強くなる(数十秒で悪化)。
- 親指の腹で小さな物をつまむ、ボタン掛けがやりにくい。
- 親指の付け根(母指球)がやせてきた、握力が落ちた気がする。
今日からのやさしいケア
- 手首は「まっすぐ」を意識:作業時や就寝時に手首を強く曲げない・反らさない。夜間は手首を中間位に保つ簡易サポーターが有効なことがあります。
- 握り込みを減らす:ペンや工具は太めグリップに変更。スマホは片手連打を減らし、両手持ちやスタンドを活用。
- 作業の小分け+休憩:30〜60分ごとに1〜2分の手首・指のリラックス。
- 温めでこわばりケア:痛みが強くなければ手浴や蒸しタオルで血流アップ。
- 無理な強いストレッチはNG:しびれが増すまで曲げ伸ばしを追い込まない。優しい範囲の腱・神経の滑走体操は専門家の指導のもとで。
受診の目安
- 2〜3週間セルフケアを続けても夜間のしびれ・痛みが改善しない。
- 物を落としやすい、親指の力が入りにくい、母指球がやせてきた。
- しびれが常に強い、範囲が広がってきた。
- 糖尿病や甲状腺疾患、リウマチなど基礎疾患があり悪化しやすい場合。
当院でできること(はやしだ鍼灸整骨院)
- 評価:症状の段階、作業内容、姿勢や手首〜前腕の使い方をチェック。
- 施術:前腕筋群・手掌筋膜のリリース、関節モビライゼーション、鍼灸、物理療法で循環と滑走をサポート。
- セルフケア指導:手首の負荷を減らす姿勢・道具選び、夜間装具の使い方、やさしい腱・神経滑走体操。
- 医療連携:必要に応じて整形外科での神経伝導検査、注射や手術(手根管開放術)の適応を相談できる体制。
関連ページ:
手根管症候群の詳しい説明 / 腱鞘炎の原因と対策 / ばね指(トリガーフィンガー) / 胸郭出口症候群(腕のしびれの関連)
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まとめ
- 手根管症候群は、手首のトンネルで正中神経が圧迫されて起こるしびれ・痛み・巧緻性低下が特徴です。
- 手首をまっすぐ保つ工夫、握り込みの軽減、作業の小分け、適切な温めがセルフケアの基本です。
- 夜間痛が続く・力が入りにくい・母指球がやせてきたら早めにご相談ください。当院で評価・施術・セルフケア指導、必要時は医療連携までサポートします。
ご不安や疑問は、お電話や公式LINEからお気軽にどうぞ。







